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今回は大変長くなってしまったわけですが、バイオ教育という場にいるmaruさんからの現実の状況報告や、それに対する解決策案あたりを出してもらえると良いかな。
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バイオ人材と教育というテーマですが、今回は少しだけ会社の紹介と僕自身の紹介をします。理由はまさに、「バイオ人材育成と教育」をやっている会社だからです。

そうですね、ちょうど僕がM1のときこの会社を作ろうと考えたわけですが、会社を作ろうと思った2000年、まさにこの頃に「バイオベンチャー」という言葉がようやくはやり始めたのではないでしょうか。

そしてちょうど羊土社のバイオベンチャーが創刊したのもこの頃だった気がします。(リバネスの走り出した記事を乗っけてもらいました。)

少なくとも、生協にそのような雑誌が出てきたことによって大学の研究者が会社、起業をすこしだけ意識するようになった気がします。

その中のひとりが僕だったわけですが、当時確実に博士まで取って、そしてその後もちろん研究者になろうと思っていたのですが、日々、PCR、シークエンス、クローニング、DNA抽出、RNA抽出、タンパク抽出・・・・とうのルーティンワークをやっているなかで、いろいろと疑問がわいてきました。

「5年間これだけやっていたら社会から取り残されるのでは?」

こんな疑問がでてきたのです。

人生バランスです。バランスよく、研究をして、社会勉強をしたい!研究者以外のキャリアも少しみてみたいし、そういった能力もつけてみたい!とおもったのです。

よし、バイオベンチャーの社長に会いにいこう!安易ですが、自分なりに考え、メールを早速だしたのです。「東大M1ねmaruです。ベンチャーに興味があります」これで当時は結構多くの社長があってくれました。そうやって、今の立場である学生をやりながらいろいろ学び、会社を運営するにいたったのです。

基本的にサークルみたいな感覚でいろいろと学びながら会社を作っていきました。どんな会社かっていうと、「バイオ教育、人材育成」の会社。なんだ?バイオ教育?って思われるかもしれませんが、非常に簡単です。バイオテクノロジーの実験教室等を小学校、中学校、高等学校で出前してやるというものです。しかも、機材とかは学校にはないので、機材、試薬キット、教育プログラム、あとは話すトレーニングを積んだ現場の研究者を連れて行くというシステムを作ったのです。


この研究者の人材育成は経済産業省のバイオ人材育成システム開発事業のおかげでパワーアップしたものができました。そして、うちでは話すトレーニングを積んだ研究者をバイオコミュニケーター(現在ではサイエンスブリッジコミュニケーター)とよんで、商標もとりました。


2002年12月に、「バイオテクノロジー戦略大綱」が内閣府によって策定され、BTの大きな飛躍を目指し、技術立国による我が国の産業の発展につなげるための取り組みが国策レベルで始まりました。このような政策を追い風として、今後BTは、我が国の主力技術としてさらなる発展をしていくのでしょうが、この技術は、生命を操作する技術でもあるだけに、生命倫理についての議論も高まりつつあります。

つまり国民や、教育への浸透が産業の発展に重要になってくると考えたのです。これなら僕ら若い研究者ができるのではないか?っておもい、研究をやりながらバイオ教育ベンチャーを作っていったのです。もちろん戦略大綱の中でも、「バイオテクノロジーがどのように発展しても、それが国民に理解され、受け入れられなければ、国民生活の充実にはつながらない」と記載されているように、BTの国民理解への徹底的浸透がますます重要な課題となっています。

しかしながら問題もあります。うちの会社のシステムは、実際に教育の現場に研究者がいって教育活動や、バイオの普及活動を行うのですが、研究者は伝えることが得意でない方、もしくは専門用語でしか自分の研究をかたれない人が多くいたのです。これでは子供たちに教育できないと考えた僕は、この大学生、大学院生、ポスドクにコミュニケーション、プレゼンテーション、マネージメント、リーダーシップの能力を付与するような育成システムを作っていきました。

詳しくは今月の研究・技術計画学会で話しますのでそちらにきてください!!

とまあ、次世代育成(学校教育)と院生、若手研究者の育成を同時にやることができるこのシステムがおもしろいと評価をうけ、先月も近畿経済産業局の「若手研究人材のキャリア・デベロップメント支援シンポジウム」〜若手研究人材の多様なキャリアパスの確立を目指して〜で話をしてきました。

間違いなくここでトレーニングを受けた若手研究者には明らかに違う能力が身につき、研究者としてももちろん、キャリアをかえたかたも、各方面で活躍しているという結果がでています。

バイオ系の研究からほかのキャリアパスを考えている人は結構いるはずだけどやっぱりトレーニングする場所はなかなかないですよね。大学がこの機能をもつ必要があるかはわかりませんが、少なくともそういった場所が必要です。それが民間の会社や、NPO等でできるかはわかりませんがそういった試みはすでに始まっており、流れ的には必要になってくるでしょう。

つれづれなるままに話を書いてしまいましたが、こんな感じでどうでしょうか?

今回のリバネスの教育の現状を中心に書いてしまいましたが、これに対して改善点や、更なるバイオ人材のニーズにあった教育手法があったら何か意見ください!また、研究者以外の教育についても何かかんがえがあればお願いします!

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ちなみに僕が大学院生の時は実験実験で、座学の単位なんてほとんど出席ゼロ、レポートのみ、なんて有様でした。今は大学院でもちゃんと教育をやっているんでしょうか?
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もちろん、ゼミ以外は座学はありません。教育というとどうなんでしょうね。

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僕が社長をやっていた会社では研究スタッフと同様、テクニシャンも高く処遇していましたが、全体で見るとまだまだ一般的ではないんだと思います。こうした中においては技術指向の博士にとって逆風なのは間違いないのですが、このあたりの状況が変わる気配はないんでしょうか?
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どうでしょうか・・・。技術の中にはもちろんテクニックを要するものがありますが、キット等をつかえば高校生でもできるものがあります。そういっただけのテクニックだとやはり高く処遇されることはないのではないでしょうか。テクニシャンといってもたとえば電子顕微鏡の切片をきったり、卵にガラスの針で遺伝子を導入したりするのは相当なテクニックが必要だったりしますが、そういったニーズ、レアなところではテクニシャンも高く処遇されるのではないでしょうか。テクニシャンも徹底的に狙ってやっていけば相当いいポジションとお金が手に入るはずですよね