おはようございます!

ブログでバイオ

すばらしいですね!継続は力です。って何の力か分かりませんがとにかくなんとなくですが、がんばってるって感じがします。

そして、まずいつもどおりのお詫び。

大変遅くなってすみません!!決算でどたばたしてました。これも言い訳ですね(笑)。

ワールドカップも無事?イタリアが優勝という結果で終わりました。。いや〜盛り上がりましたね。

さて、言い訳が長くなりましたが、ブログでバイオの時間です。


「バイオベンチャーの社長の年齢が高すぎる」という話ですね。で、一つだけ訂正をさせてください。

@@@@

ITベンチャーの社長よりもバイオベンチャーの社長は平均年齢が約30歳も高い。つまり、平均35歳に比べて65歳になるのがバイオベンチャーです。

@@@@

これは僕が調査し、先月の知財学会で発表したデータなんですが、間違いがありました。僕の調査によると平均年齢は55歳でした。つまり平均年齢が20歳も高いってことです。65歳書き間違えておりました。お詫びして訂正いたします。このブログを書いたとき、見間違えたか、何かしたみたいです・・・。ま、それでもとにかく定年ちかくの平均年齢であることは変わらないのですよね。

@@@@
大企業を退職してしまったり、若いうちに起業してしまった人間には、大企業の社長や中央官庁の幹部というキャリアパスはまず間違いなく存在しません。それと同じ理由で、大企業や大学に定年近くまでいた人間にはベンチャーの社長というキャリアパスは存在しないはずです。
@@@@

これは非常に分かりやすいですね。確かにそうなんですよ。僕の場合、もちろん就職活動もしていません。もしかしたらまったく一般に言われている「社会」というものを知らないかもしれません。でもそれでも会社を起こせましたし、いまアルバイトや非常勤も含めて65人もの人をマネージメントできています。

たまに言われるのは、「大企業を経験したほうがいいよ。それからベンチャーやったほうがいい。君のような若者が・・・。もったいない。。」などなど。

もったいないとかそういうものではないんです。ベンチャーという生き方は、ベンチャーでの経験のみが役に立つんです。そういうキャリアもありなんです。少なくとも僕はそういう生き方を選びました。

いまの日本ではまだまだ、大企業が上でベンチャーが下という構図がほとんどの人の中に出来上がっているのではないでしょうか。これがそもそもの間違いですね。

@@@@@
僕は職業柄、色々なところでバイオに関係する55歳前後の人と話をする機会があります。そして、その中にはバイオベンチャーの経営に対して興味を持っている人も少なくありません。しかし、彼らにとっては多くの場合、バイオベンチャーとは単なる「再就職先」です。「今の会社を定年になったらやることがない。いる場所がない。
じゃぁ、ベンチャーでもやるか」みたいな感じですね。
@@@@

出会っている人々の中でこういった人が多いのは、大企業が上、ベンチャーが下という構図がなんとなくできている証拠です。
だから、大企業での経験がいきるから、再就職先でとりあえずベンチャーでもやるかというマインドがうまれるのでしょう。
僕の中ではバスケットボールの選手を引退したあとに、スキーの選手に転向する
くらい大変であるということを認識していますし、認識して欲しいものです。
(もちろん年齢だけでは見れない部分もあります)

つまり、大企業、ベンチャー、はまったくちがうもので、そして、キャリアとしては同等のものです。どちらが上でどちらが下ということはないのです。

最近ポスドク問題などもあり、東大の博士をとっていきなり企業や社長をやった場合間違いなく

「この人は就職先がなかったんだろう・・」という見られ方が大きくなっていて、「この若者はすばらしい!チャレンジしてがんばれ!」という見られ方はほとんどないのが現状です。

「一般的な見られ方や社会の感覚」が大企業=ベンチャーといったくらいにならないとチャレンジしたい若者が減っていくと思いますし、そもそもベンチャーをやろうという若者が生まれてこない風土になっていきます。この「一般の認識」を変えていくのも今後バイオベンチャーの若返りには非常に重要な気がします。

@@@@
高齢者を社長に据える理由もわからなくはないのです。「経験があるから」「人脈があるから」「昔世話になったから」「昔大きな成果を挙げた人だから」といったところがすぐに思いつくところです。しかし、経験も、人脈も、成果も、時間があれば手に入れることができます。あとから補充できるわけですね。ところが、時間は補充がききません。
@@@@@

大企業の経験と人脈と成果というものと、ベンチャーでの経験と人脈と成果は異なるということも補足したいです。特に人脈ですが、ベンチャーで奮闘していれば同じ起業家のにおいのする、マインドの高い人脈ができます。これは大企業に何年いてもできない人脈ではないでしょうか。

また、経験と成果ですが、これも少し違います。

大企業ではもともとあった技術や、たくさんのお金のもとに事業化をしたり、たくさんの協力者やシステムがある中で成果を出します。

ベンチャーは違います。何もない中から成果を生むのです。システムすらも自ら作ります。全部自前です。進めていく上で、結構否定的なことを言われたりします。

これは僕も経験しています。

つまり大企業は、1を5とか10にする経験や成果で評価されますが、一方で、とくにスタートアップのベンチャーですと0を1とか2にするところでの経験や評価が重要とされてきます。少なくとも僕は0から1にする能力は身につきました。


そして、それを今は5とか10にするように努力し、奮闘し、経験し、人脈を広げています。

まさに、会社と一緒に社長が成長するのです。僕はまだ28歳なのでまだ30年間も会社と共に成長します。ぼくの成長こそが会社の成長であり、それで成功という言葉か見えてくるのではないでしょうか。

55歳以上ではこれが見えないかもしれません。少なくともあと10年といったところになるのではないでしょうか。

今まで培ってきたちがう場所での人脈と経験では進めない場所があります。それがベンチャーマインドの醸造なんです。時間がかかるのです。

@@@@
まず「バイオベンチャーの社長をやりたい」という熱意がある人材を見つけ出し、
社長人材として育成していく必要があります。今の段階で「本当にそんな人がいるのだろうか」と心配している人もいますが、
いなくちゃ困るでしょう。
@@@@

いなかったら非常にこまります。僕が知っている20代のバイオベンチャーの社長は僕を含めて5人ですね。東京に2人、関西に2人、九州に1人。もしかしたらもっと増えたかもしれません。そしてまだまだやりたい人がいるはずです。少なくとも僕の周りではちらほら。でも今現在奮闘していないのであればリスクをとるマインドがある人材かどうかは結構心配ですが・・・。

社長になりたい!って思っている若者ってバイオベンチャーに限らずどのくらいいるのでしょうかね・・・。理系はやはり少ないのでしょうね。理系に行くと経済や経営センスを学ぶ瞬間から離れますから・・。

でも思いのある若者はきっといるはずです!これはあくまでも予想ですが、
社長を育成するシステムがあればもっとうまれてくるはずです。

@@@@
まず「バイオベンチャーの社長をやりたい」という熱意がある人材を見つけ出し、
社長人材として育成していく必要があります。
@@@@

育成スキームですが、まずはベンチャーの社長育成という形ではなく、バイオの事業化人材の育成という形にして、とにかくある技術を事業化するところまでもっていける人材という形にして、若者のチームを作り、その中の生え抜きが社長になるというスキームではないでしょうか。このあたりはブレインストーミングが必要ですね。

偶然実はいま「まるちゃん起業塾」なるものを開催しようとしているのでいろいろと考えてやってみたいですね。

@@@@
今年度中には何らかの形で社長人材を発掘できるような事業を実現したいと思っています。バイオベンチャーの幹部として日本のバイオを引っ張って行きたいという強い意欲を持った、20代、30代の人を探したいと思っています。maruさんの周りには若手のバイオ人材がたくさんいますから、
是非協力していただければと思います。社長人材の発掘に関するアイデアなどを出してもらえたらと思います。
@@@@

もちろん協力します!まずやってみたいことは日本全国にいる20代のバイオベンチャーの社長を一同に介してみたいですね。そこでいろいろと話をしてみたい。

それを講演形式やパネルディスカッション形式にしてどのくらい人が集まるか試してみたい。そのあと飲み会。同世代の社長や社長候補がいろいろと話すことで

「僕らでもできるかも!?」なんてキモチにならないだろうか。

そうですね。。タイトルは、「20代バイオベンチャーが一同に終結!日本のバイオを牽引する世代はここだ!!」みたいなのでどうでしょうか。

そこで集まった人にあなたも社長になりませんか?というような感じで人材育成システムに誘導するなり次の一手を作っておくとか。

ベンチャー人材育成のシステムの基本ですが、とにかくベンチャーは経験するしかないんです。「やってみる場所を作ること」が一番大事ですね。

そしてそれを全力でリスクをとってやることでしょう。

長くなってしまいましたが、人材育成システムを作るためにはある程度のスキルスタンダードが必要だと思います。社長人材のスキルスタンダードは本当にあるのでしょうかね。運だけかもしれません(笑)